梅毒は完治できる病気

梅毒は抗生物質で完治できる病気です!治療期間は治療開始時期によって変わってくるので、早期発見が大事になってきます。

一般的には感染初期の第1期では2~4週間第2期では4~8週間の抗生物質の服用が定められています。抗生物質であるペニシリンが効き、1日3回の服用が必要ですす。アレルギーなどでペニシリンが使えない場合にも代わりに効く薬があります。

梅毒完治の判定は非常に難しいため(→梅毒の検査方法)、実際は様子を見て上記の治療期間よりも少し長めに治療期間がかかっているケースが多いようです。中には第2期の治療で1年かかったという方もいらっしゃいます。詳細は実際の症例を参考にしましょう。

・実際に起こった症例

いずれにしても医師によって決められた期間、治療を続けることが大切です。治療には健康保険が使えます。

梅毒の治療は何科を受診するべきか

検査は多くの性病科・皮膚科・泌尿器科・内科で受けることができます。陰部に症状が出ている場合は男性なら泌尿器科、女性なら婦人科が多いと思います。また皮膚に症状が出ている場合は皮膚科に行かれる方が多いと思います。

ただし、性感染症に詳しい医師は実際にはかなり少ないです。特に梅毒はここ数年で急激に増えたものの、もともとは過去の病気と言われたほど珍しい病気となっていたため若い医師で実際の症例を多く見た詳しい人は少ないです。

感染者自ら知識をしっかり持ち、感染を疑い医師任せにせず検査を積極的に受けることが大事です。

検査できない医療機関もありますので、実際に検査できるかに関してはあらかじめ問い合わせをしてからの方が確実です。

梅毒治療で気をつけるべきこと

抗生物質の服用を開始すると、使用してから数時間で特殊な反応が出ることがあります。39度前後の高熱や全身倦怠感のほかに悪寒、頭痛、筋肉痛、リンパ節の腫れ、発疹の一時的な増加といった症状が見られるようになります。

Jarisch-Herxheimer反応(ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応)と呼ばれ、これらは服用している抗生物質の副作用ではなく、体内に侵入している梅毒の菌(トレポネーマ・パリダム)の大量破壊によって引き起こされる現象と考えられております。病状の悪化や抗生物質のアレルギーと勘違いし、抗生物質の服用の中止や変更の判断を安易に行わないよう注意が必要です。

梅毒の再発

梅毒は完治の判断の難しさから、症状が全くなくなったり軽減したりすることで治療がうまくいったように見えて、実は完治していなかったということがあります。そのため、梅毒の治療を行った場合は、完治していると思われても必ず1-2年は通院して治療の効果が出ているか確認することが大切になります。

また、梅毒は完治すると体内に抗体ができて二度とかからない病気とは違います。治癒してもまた梅毒に感染してしまうということもあります。完治後もセイファーセックスを行うことで梅毒にかかる危険性を少しでも下げましょう。